おっす。ひさおだ。
ここ数日は冷蔵庫が壊れたことをいいことに、酒場放浪記の毎日である。
昨日は武蔵小山へ。
新規のお店に行こうと思いブラブラと。
道中でバドガール専門のガールズバー60分3,000円に心を揺さぶられるが
グっとこらえることに成功。
俺を誰だと思ってる。
ひさおだぞ。
そして見つけた一件のお店。寒かったからおでんに惹かれたのだ。
おでん>バドガール
だ。なめんなよ。
お店はここだ。「新・黒之介」
お客さんはまだ誰もいなかったが、そんなことにひるむ俺ではない。
早速入店。
居酒屋で珍しくビールが一番安い。390円。しかも俺の好きなスーパードライだ。いただくとする。
お通しはこちら。
料理名は知らん。トマト煮込みと名付けるとする。
さあ、冷えた身体にキンキンに冷えたビールを流し込んだもんだから、俺の身体はまるで南極大陸のように冷え切っていた。
いい比喩が思い浮かばねえぜ。でもそんなことはどうでもいい。
身体を温めるには?そうだ。おでんだ。
大根・がんも・牛すじだ。ダーシーが滲みてていい感じだ。
ここでメニューをチェックだ。
どうやら煮込みたまごが「まずコレ」らしい。
たんぱく質を摂りたい俺にとって最高のつまみだ。いただくとする。美味い。
そして大人気のホルモン焼きだ。味噌?多分味噌?の味付けが良い感じだ。
と、ここまで約30~40分。
オーナーのヒロさんとは一言も交わさず。
そう。俺は自分からはあまり話さない。
話しかけてくれたら話すスタンスだ。
「今日は何件目ですか?」
「一件目です。今日は武蔵小山を巡ろうと思って。」
そんな会話から始まった。
オーナーのヒロさんは今年36。俺の3つ上だ。金髪交じりの短髪がよく似合う。
武蔵小山を巡るといったので、オススメのお店を教えてくれた。
隣のゲイバー さくせんかいぎ
一人飲みしやすい 伍十
焼き鳥が美味しい せい
今度行ってみようと思う。
「この辺に住んでるの?」
「不動前です。」
の流れから沖縄出身であること話した。ヒロさんは栃木らしい。ヒロさんの親父さんは元HONDAの整備士かなんかで、転勤族だったらしい。が、栃木をえらく気に入り家を買った。
その栃木である養鶏所を経営する知り合いから、養鶏所を譲り受けることになるも、経営は上手く行かず倒産。
あのキューピーにも卸していたとか。
現在は別の仕事をしているそうだ。人の人生話を聞くのは楽しい。
と、会話も弾んだころに、顔の濃い男性が入ってきた。
そう。彼が通事誠(とうじまこと)だ。
初めて聞く名字だ。どうやら石垣島に多い名字らしい。
同郷出身ということもあり、すぐに仲良くなった。
こういう時の沖縄同士は強い。
多分、埼玉同士や千葉同士だと盛り上がることはないだろう。
通事誠は、中学を卒業すると、家庭の借金返済のため期間工として三重県の工場へ。
沖縄でいう、季節、ってやつだ。沖縄人は期間工と言わず、季節という。
漢字が季節なのかは不明だ。誰か教えてくれ。
半年で180万を貯め借金を返済。そして期間工をしながら三線と歌に目覚め独学で習得。
期間を終えたあと、歌で生きることを決意し上京。
吉祥寺の居酒屋で働きながら、LIVE活動も行い、力をつけた。
今では全国LIVEもこなす(今年はコロナで周れてないけど)
すごい。
裸一貫で上京し、自分のやりたいことでメシを食っている。
かっこいいね。
将来的には沖縄にある父親の会社を継ぐことも検討中らしい。
もちろんアーティスト活動を続けながら。
そんな通事誠の歌はこちら。美声やっさー!!
そんな出会いがある一人飲み。
やめられませんなー。
二件目はごちそうになりました。
誠さんありがとうございます。